岩手県立金ヶ崎高等学校に講師を派遣しました。


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2016年6月30日、岩手県立金ヶ崎高等学校主催の文化講演会に酒井由紀子理事を講師としてを派遣し、「世界で働く日本人」というテーマで出張講演を行いました。当日は、全校3学年生徒約350名、教職員約15名、保護者7名の参加がありました。

酒井講師略歴:1989年3月 大妻女子大学文学部英文科卒。1989年 4月 日立化成工業(株)入社。1992年10月 Man Investments Products, Ltd 入社。1997年10月 (株)ドール入社。2002年4月 フレッシュリミックス(株)に出向、後に転籍。2010年10月 フレッシュMDホールディングスに転籍。2011年7月 リエゾン・デートル企業、代表就任。

 

以下、酒井講師の報告です。

当日は小雨の中、東京より東北新幹線で水沢江刺駅に向かいました。駅に到着後、学校手配のタクシーに迎えて頂き、運転手さんに地元のお話を聞きながら約20分で学校へ到着。道中は梅雨空の下、水田の若々しい緑に目を奪われました。

電車の時間の関係で早目に到着をしたので、齋藤校長先生にご挨拶をさせて頂き今回の出張講演に同行を頂いた国際人をめざす会 福永副会長、越村広報副委員長、松下理事と共に国際人をめざす会の活動主旨等をご説明しました。民間ご出身の校長先生は学校外の人材による情報提供の重要性に対してとてもご理解があり、また現在、素粒子実験施設「国際リニアコライダー(ILC)」の北上山地への誘致活動が行われており実現すると金ヶ崎の人口の10人に1人が外国の方になるというお話も伺いました。

講演は13時25分から開始し約70分間、体育館に全校生徒が椅子に着席するという形式で行われました。事前に学校のご担当の先生より金ヶ崎高等学校の生徒の皆さんは「純朴・素直。海外に関わる情報に触れる機会があまり多くなく、カタカナ語や社会現象に関しては詳しい説明が必要。講演会がきっかけとなって、彼らが少しでも外の世界への理解を深めてくれれば」とのご要望を頂いておりました。

そのご情報を踏まえて講演の内容はまず前半は日本人の働く環境は国際化が進んでおり日系企業に就職しても海外にビジネスチャンスを求める企業が多くなっている事、インバウンドの観光客が増加しつつあり日本にいても海外の方に対してビジネスを行う機会が増える事をクイズ形式で参加者の皆さまに答えて頂き、次に世界で活躍する日本人を紹介する動画集「世界ビト図鑑」からベトナムで実際に働いているホテル営業部長の女性のインタビュー映像を視聴して頂きました。

そして後半は「世界で活躍するために今から身に着けておきたい能力」について説明をしました。ここからは写真や事例を沢山用いて「異文化理解は違いを知りお互いに認め合う事から始まる」「日本を発信することは文化のみならず数値での比較理解をしておくと良い」「世界に唯一の存在として個性を活かす意義」「論理的に話す力の習得方法」「コミュニケーションツールとしての語学力」「コンフォートゾーンの広げ方」について説明をしました。

そして最後に日本にいても海外に行くにしてもこれからは世界と関わることは当たり前になるのでひとりひとり個性と能力を活かして活躍して欲しいと述べさせていただきました。

講演を終えて振り返りますと、生徒の皆さんは講演開始時にはやや緊張している様子でしたが、講師である私の留学とその後の留年体験、失敗談等を率直にお伝えしたところとても強い共感を得る事が出来ました。生徒の皆さんには失敗もする普通の人間がどのようなきっかけで海外と関わる経験をするに至ったかという流れでお話をすると理解がしやすいのだと良く分かりました。また、先生からは「子供の時にこの講演を受けていたら人生が変わっていたかもしれません」と言って頂いた事がとても嬉しく感じられました。

学校を去るまで生徒の皆さんが廊下ですれ違うたびに大きな声で元気に挨拶をして下さりとてもすがすがしい気持ちを覚えました。彼らは今後様々な方面で活躍されることになると思います。少しでも今回ご提供した講演が生徒の皆さんの将来に役立つことになれば幸いです。岩手県立金ヶ崎高等学校にはこのような素晴らしい出会いの機会を与えて頂き心から御礼申し上げます。

保護者、生徒の皆さんの感想がPTA会報に紹介されています。 こちらから

 

以下は、今回の講師派遣に同行された松下理事の「岩手訪問記」です。

6月30日、岩手県立金ヶ崎高校で酒井由起子理事が出前授業を行いました。テーマは「世界で働く日本人」。広い体育館に全校生徒が集まり教職員、父母も加わり総勢350人が参加しました。酒井理事が取材した海外で働く日本人のインタビュー映像もあり、豊富な国際的な活動でのエピソードやクイズなどを交えたわかりやすい話に聞き入りました。講演後、生徒さんから花束を贈呈された酒井さんに大きな熱い拍手が送られました。

この地域は、宇宙のビックバンの後に起きた素粒子の反応を再現する巨大な加速器の建設をめざす国際プロジェクト、「ILC(国際リニアコライダー)」の有力な候補地になっています。実現すれば地域の人口の約1割を外国人が占めることになる可能性があるので、今回の出前授業は大いに有意義なものとなりました。

翌7月1日、越村佳代子理事が被災地支援をしている陸前高田市立東高田中学校の訪問に福永副会長、酒井理事、松下理事が同行しました。四人が持参の本を寄贈し、54人の中学三年生との交流の時間を設けていただき、それぞれの海外体験や3・11への思いを話しました。また、生徒さんから「海外に出て気づいたことは?」「今度米国にホームステイしますが、どんなことに興味をもってもらえますか?」といった質問が出ました。最後に生徒さんのから歌(「花は咲く」)のプレゼントがあり、明るく澄んだ瞳の真摯な中学生の姿に理事達全員が感動したひとときとなりました。

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