横浜市磯子区外国語活動研究会に関根講師を派遣しました。


2017年8月21日、横浜市磯子区外国語活動研究会に関根純一講師を派遣し、約30名のメンバーの皆様(教諭職主体)に「英語落語の実演を含む~実践的英語学習の方法~」 というテーマで講演を行ないました。 P1050814 (2) P1050816 (2)

関根講師略歴:1947年生まれ。横浜国立大学経済学部卒。日商岩井㈱(現、双日)に入社し、英国・カナダ駐在。  国交省主幹の英語通訳士ガイド資格を取得し、退職後は企業研修や通訳・翻訳に従事。

以下、関根講師の出講報告です。

講演のテーマは、梅林小学校の黒木校長のご要望を踏まえ、阿部講師派遣委員長とも打合せの結果、「英語落語の実演を含む~実践的英語学習の方法~」に決めました。

 講演を2部構成とし、第1部では私の「近況活動と関心事」を英語で約10分間紹介し、次に私の学習法も交えながら、「各種の学習法とその効果等」を出来るだけ客観的に、かつ具体例を示しながら約30分、日本語でお話ししました。第2部に入る前に、休憩時間を利用して着物に着替えました。視的効果を高め、少しでも高座の雰囲気を皆さんに味わってもらうためです。第2部では、私自身の「英語落語を始めた動機」について約10分、「落語とは何か」について約15分、両テーマとも英語でプレゼンしました。最後に英語落語の実演を行い、「桃太郎」の演目を約15分演じました。

第1部の「近況活動と関心事」を英単語のGEMを使って説明しました。GEMとは宝石や大切なもの[人]を意味します。日常生活の中で時間さえあれば常にGEMを磨いている私自身を紹介しました。GEMの第1文字であるGは、ゴルフを表しています。ゴルフ好きが高じて、大学の同級生と4人でスコットランドまでゴルフの旅に出ました。第2文字のEは、英語および英語関連活動を表しています。英語の森を散策するような気持で、毎日のように米週刊誌のタイムやニューズウィークを愛読しています。また、2年弱前に遭遇した英語落語に嵌り、春季と秋季の年2回、高座に上らせてもらっています。最後の文字のMは、広い意味の音楽を表しています。具体的には歌謡曲と詩吟をこよなく愛し、年間7-8回ほど舞台で歌って[吟じて]います。 GEMで私の日常の活動を紹介し、これからもGEMを磨き続けることをライフワークにしたい旨をお話ししました。

英語の「実践的学習法」では、インプット学習(読む・聴く)とアウトプット学習(話す・書く)の4つの要素をバランス良く、かつ継続的に[コツコツと]学習するのが一番効果的と結論付けました。 「読む」には、目的に応じて乱読、多読、精読、速読などがあり、とくに精読や多読のために有効な具体例をお話ししました。「聴く」では、ただ漫然と聞いているだけでは効果は薄く、聴き取れない箇所を聴きとれるまで聴く訓練が最も効果的なこと、ラジオやテレビ英会話では、テキストを見ないで聴くことに徹すること、等をお話ししました。「話す」では、自分の1日の生活行動を20-30英文で表現し、それを毎日音読する。通学・通勤時に目にする身の回りの情景を英語実況する。また、英語の自己紹介文を作成し、頻繁に音読したり、人前で実際に発表する、などを提案しました。「書く」では、英文日記を毎日つける。その際、大切なことは数日分を後からまとめて書くのでは効果が薄いこと、また同じ単語や表現ばかりを使用すると嫌気が差すので、新しい単語や表現を日頃からストックするよう心掛け、意識的にそれらを使うことがお勧めです。上記の4要素のうち、自分で一番やり易いものから始めることです。始めさえすれば、自分なりのお気に入りの方法が見つかるはずです。

「実践的英会話」では、言いたい結論を最初に伝え、その理由や背景は後付けにすることが大切です。日本人の特質として、結論よりも枝葉をくどくどと述べ、結論を後回しにしがちですが、外国人との意思疎通に支障を来す原因の一つです。「英文法」は、多くの学習者が経験しているように、英語が嫌いになる一大要因ですが、他方、英語上達の上で重要なキーとなります。英文法オタクではなく、バランスの取れた英語力を持つ人などの助言を得ながら、必要最小限の英文法は習得すべきです。「英単語」の具体的な覚え方として、見たものを、発音して、書いてみて、覚える、すなわち5感を駆使して覚えるのがベストです。また、マイ単語帳を作成し、常に持ち歩きながら、気になる単語や言い回しを単語帳に書き記し、後日、分かった時点で埋めていくことです。英語のアウトプット力が向上すること必至です。

第2部の「英語を始めた動機」では、日本人はユーモアや本当の笑いが分からないと、いう間違ったイメージを持つ外国人が今も多い。その誤解を正すのに落語が大変役に立つということで、英語落語を始めましたと、その動機を伝えました。ただし、それは表向きの動機であって、本当のところは、最初に遭遇した英語落語鑑賞会で、落語会の栗原小巻さんとも言うべき知能と美貌を備えた女性演者に魅せられ、同じ教室で稽古し、同じ高座に立ちたいという願望が真の動機でしたと、落ち(本音?)を付け足しました。

「落語とは何か」では、落語家が高座で全キャラクターを演じるため、話し癖や振舞い癖をふんだんに使うことを女性や子供のキャラクターを例に演じました。「下手」と「上手」を理解してもらうのに、実際の演目「つる」の前段部分を借用して演じました。落語で使う小道具(扇子と手ぬぐい)を使って、ペン・箸・ナイフ(刀)・槍・マイクロフォン・杖・大杯・算盤・財布・焼き芋・本(手紙)・スマホ・固定電話などを表現しました。参加者の皆さんに何を表現しているか質問する中、本講演で一番活発な双方向的対話が成立した場面でした。

「落語とは、演者が小道具を巧みに操り、独特のジェスチャーや顔の表情を使って、観客の心に鮮明なイメージを吹き込む。落語は、観客自らが想像力を発揮することを求める双方向的な語りである。ですから、これから私の演じる英語落語でも皆さんの想像力を最大限発揮して頂き、私の至らない部分を補って下さい」というお願いで締めました。

「桃太郎」の実演では、本演目の粗筋や語彙・イディオムなどの解説書を事前配布していましたので、英語落語に初めて挑戦する人でも、解説書の助けを借りて、ある程度は理解できたと推測します。

この実演を契機に、参加者の一人でも多くの方々に英語落語の楽しさを知って頂けたら望外の幸せと感じつつ、出囃子の鳴り渡る中、この日の講演を終了しました。

参加者の感想はこちらから