2017年年6月29日春の交流会「ハープコンサート」が霞会館にて開催され、42名の会員、及び一般の方々が参加されました。今回は、司会を担当した当会理事上原雅子さんの姪御さんで若手ハープ奏者の有馬律子さんをお招きしました。
有馬さんは3歳よりピアノ、8歳よりハープを始められ、ジュニア時代から様々なコンクールで受賞されていますが、東京藝術大学在学中にチェコ国立ブルノフィルアカデミー生として2年間研修を重ねられました。そして、2015年には日本ハープコンクール第一位の栄誉に輝かれました。
ハープといえば心をいやす曲とのイメージがありましたが、有馬さんは激しい曲(ドビュッシーのアラベスク)や明るい曲(ゴトフロアのヴェニスの謝肉祭)も演奏されるなど若手のホープにふさわしく、演奏者の思いが伝わる見事な演奏でした。
また、演奏の合間には演奏曲の説明はもとより、楽器やその歴史も解説していただきました。特に、ハープの原点が弓矢の弓から来た世界最古の楽器であり、楽器が47本の弦と7本のペダルでピアノと同じ数の音色を出すという説明に参加者は皆驚かれた様子でした。また、演奏会が終了した後も188㎝の高さのグランドペダルハープを囲んで、参加者はハープの弦に直接触れて音を出してみたり、普段なかなかできないような経験もさせていただきました。
その後の懇親会でも有馬さんを囲んで和やかな会話が続きました。さすが、お若いながら海外で活動されているだけに、その魅力あるお話は尽きず、実に楽しいファミリーコンサートとなりました。
(大山正弘記)