横浜市立矢部小学校のアメリカの小学生との異文化交流プログラムに須藤講師(高座名:鹿鳴家英楽さん)を派遣しました。

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横浜市立矢部小学校には、アメリカ・ワシントンDC郊外にある  Spring Hill Elementary School と、1年おきに子供たちが相互の学校を訪問し、10日間ホームステイしながら異文化交流をするプログラムがあります。本年は、6月25日から7月3日までアメリカより10人の子供達と3名の先生が来日しました。「国際人をめざす会」では、日本文化紹介プログラムの一環として、6月28日に当会講師である鹿鳴家英楽さんを英語落語セミナーの講師として派遣しました。

 

以下、鹿鳴家英楽さんの出講報告です。

6月28日に横浜の矢部小学校で、英語落語セミナーをやってきました。対象は、アメリカのワシントンDCの小学校からやってきた子供たち10人で、聴衆にはその他、付添の先生方や、子供たちがホームステイしている家族らがいました。

公演の柱は以下の3つ。

① 落語ってどんなもの?(落語のルールや小道具の使い方)
② 英語小噺実演と生徒による体験
③ 英語落語の実演(ハンバーガー怖い)

落語で使う小道具は扇子と手ぬぐいだけですが、子供たちの中にはすでに持っている子もいました。英語小噺体験では、私はいつも「時そば」をやりますが、この時に活躍するのが扇子です。扇子を箸に見立てて使います。扇子を持っていない場合は、人差し指と中指を箸代わりにします。日本の文化では、麺類を食べる時に音を立ててもいいから、遠慮なく音を出すように、とあらかじめ言っておくと、アメリカの子供たちも音をたてながら楽しそうにそばを食べていました。

他にはHighjack(ハイジャック)とMonkey(猿)という小噺を子供たちに教えてやってもらいました。日本の子供たちと違って積極的な子が多く、中には何度も高座に上がって小噺をトライした子もいました。これらの英語小噺は、以下のサイトに私の実演を含めて掲載しているので、ご興味がある方は是非ご覧ください。
http://school.jorudan.co.jp/eigolike/pc/rakugo/index.php

最後は、「まんじゅう怖い」の改作、「ハンバーガー怖い」を実演しました。まんじゅうでは外国人には伝わりにくいので、私はハンバーガーにして演じています。ハンバーガーが好きな男が、ハンバーガーが怖いと言って偽り、他の者たちがこの人を懲らしめようと思って、ハンバーガーをたくさん買ってきます。怖いといいながらハンバーガーを食べる男に、他の者たちは怒り、最後に言います。

「お前が本当に怖いものは何だ?」(What are you really afraid of?)
「ここで、一杯、コカコーラが怖い」(Now, I’m afraid of coca cola.)

私の公演が終わったのが給食前の12時15分。子供たちは午前中に色んな講座を受けて、お腹が減り、喉も乾いていたようです。

「ぼくは水が怖いよ」(I’m afraid of water.)

と、早速、「ハンバーガー怖い」を学習した子がいました。

 

後日、アメリカの子供達からとどいたサンキュー・メッセージ

 

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