第37回講師の集いが開催されました。

第37回講師の集いが、平成28年11月28日(月 )に開催された。

第一部では河野通直講師の司会により、講師として出講された方に、出講体験及び授業の工夫等についてお話頂いた。お話しいただいたのは、酒井由紀子さん、 湯澤三郎さん、河上芳明さん、山口 和夫さんの4名の講師の方々。

まず、岩手県立金ヶ崎高等学校主催の文化講演会で、6月に「世界で働く日本人」というテーマで出張講演をされた酒井由紀子講師は、小学校から高校まで対象となる児童生徒の年齢に合わせた工夫の必要性について、ゲームやアクティブラーニング、グループワークなど具体的な授業手法を紹介していただいた。

11月に、福井県立若狭高校にて「グローバル社会を生きるための心構え」について講演された河上芳明講師には、高校のニーズにあわせた上でちょうどアメリカ大統領選挙投票日だったことなどを糸口に企業人としての経験からのコミュニケーション力の大切さへとつながる授業内容をお話いただいた。

続いて 9月に秋田県教育庁主催で開催された「スーパーイングリッシュ・キャンプ」に派遣された湯澤三郎講師は、授業内容とともに「講演で頭に残るのが3つあればexcellent、2つあればめっけもん、1つ残ればいい」と考え、生徒を相手にした場合1つ残って帰宅してもらい、一日や一ヶ月ではなく、その子の心のなかで発酵するものを残してあげたい、と講演で目指していることをご紹介いただいた。

最後に千葉県神崎町立神崎中学校文化祭での外部講師講演会で、10月に「外から見た日本」というテーマの講演された山口和夫講師からは、中学生向けへの工夫としてご自身の中東や香港での駐在経験から若い時期の海外経験についての息子さんの反応や人気テレビ番組なども交え、千葉県の国際化の進展ぶりにもふれた授業内容を語っていただいた。

テーマ選びや聞き手である生徒との距離の取り方、話し方などまで、4人の講師の方々の講演は内容豊富で、新しい試みの講師の集いだったが出席者からも好評を博した。

第2部では講師派遣委員長の 阿部清さんより、今年度の講師派遣事業が堅調に推移しているという報告にくわえ、今後もいままでの実績を活かせるよう地域コーディネーター制度の拡充などについても提案があった。

 講師の集い担当理事  笠原 仁子

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