厚木市立愛甲小学校6年生の国際理解授業に講師派遣「世界に目を向けよう」

2012年11月28日、および12月19日、神奈川県厚木市立愛甲小学校5年生2クラス、6年生3クラスを対象とした国際理解授業(テーマ: 「世界に目を向けよう」)に、並木正敏さん、三橋純子さん、藍田譲さん、羽鳥典子さん、福永佳津子さんの5名の講師を派遣しました。同校への講師派遣は、2008年12月, 2010年2月, 2011年1月に続き4回目になります。

 当日は、並木講師より「東南アジアは発展の基地 → 海外は特別な存在ではなかった」、三橋講師より「 日本の小学校とカナダの小学校 」、藍田講師より「 常夏の島ハワイを知ろう! 昔は一つの独立国、今はアメリカの一つの州 」、羽島講師より「水の都べネツィア: 世界でただ一つ車の走っていない街、モーターボートのパトカー」、福永講師より「 アメリカの子供文化 (ニューヨークの学校)」 というテーマで講義が行われました。

 生徒達からも活発な質問があり、生徒達の国際理解を深める有意義な授業となりました。

藍田講師

講師プロフィール

  • 藍田 譲 厚木市在住
  • 職歴:大倉商事
  • 海外体験歴:米国8年、カナダ5年 駐在、24ヶ国への海外出張経験

講義テーマ

常夏の島ハワイを知ろう! 昔は一つの独立国、今はアメリカの一つの州

講義を終わっての講師感想

45年程前、ハワイ・ホノルルに立ち寄って以来、ワイキキビーチに代表される「常夏のリゾート・ハワイ」は、私の中の憧れの地でした。

学ぶにつれて、千数百年前からハワイ諸島に住み始めた先住ハワイ人は19世紀初頭に「ハワイ王国」をつくり、後にアメリカに併合され、現在のアメリカ合衆国ハワイ州(1959年)になった、ハワイの歴史に引き込まれていました。18世紀後半、彼らは初めて外国人に接します(イギリス人、ジェイムズ・クックのハワイ島来航)。英国・米国中心に交流が始まり、先住ハワイ人と欧米人との文化の拮抗を経て、超華やかな観光リゾートへと変貌する道のりの物語は、国際理解授業にふさわしいものといつしか自分の中に確信となっていました。

外国を知るということは難しいことです。子供にも大人にも同じことです。できるだけやさしく、面白く話したい。図や写真を入れて楽しいレジメを作ろう、と準備しました。そして、当日、生徒の皆さんに、新鮮さをもってむかえられ、話の一(ひと)カケラでも記憶に残って、大きくなってあの時のあのことで外国への興味が広がったとか、夢の種になってほしいな、などを胸に話かけました。みんな熱心に耳を傾けてくれました。静かだったので話が伝わっているか不安もよぎりましたが、感謝の気持ちでした。

終わって、一緒に給食中、一人の女性徒がやって来て、「何ですか」とたずねると「お手紙です」と渡されたキュートな二つ折りの小片に「今日は、たのしいお話しありがとうございました。」と記名でありました。嬉しかったです。ありがとう!

機会をくださった先生、礼儀正しい6年1組の皆さん、ご清聴ありがとうございました。

    

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羽鳥講師

講師プロフィール

  • 羽鳥 典子 柏市在住
  • 職歴:声楽家、音楽家教師
  • 海外体験歴:イタリア

講義テーマ

水の都べネツィア: 世界でただ一つ車の走っていない街、モーターボートのパトカー

1000年以上前に作られた、海に浮かぶ都ベニス。そこは現在でも車が一台も走っていない、特別な都市。
車が走っていない理由は?車がないとどんな事が起きる?
そんな特別な都市ベニスにも、普通の生活を営んでいる人達がいる。おまわりさんはモーターボートで出動だ。東京とは大違いの「水に都」の生活を探検してみよう。
そして、もし自分がそこで暮らしたら?と想像してみよう。

講義を終わっての講師感想

12月19日に厚木市立愛甲小学校にて、国際理解の授業を担当して参りました。
直前にヴェネツィアに行って参りましたので、水の都の「不便な」生活について紹介し、自分たちの「便利」な生活を振り返って貰うと共に、不便の裏に隠れた良い事についても、考えて貰いました。
町中を運河が流れ、橋だらけ、世界でただ一つ自動車が走っていない町の生活は子供達にも興味をもって貰えたようです。
どんな事が不便だと思う?という私の問いかけに対して、「サッカーができない」「ボールが運河に落ちたらとれない」等、子供らしい意見が出ていました。
授業の後は、一緒に給食を頂きました。久しぶりの給食は大変美味しく、子供達とも、楽しくおしゃべりが出来ました。

    

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11月28日、厚木市立愛甲小学校5年生の国際理解授業に2名の講師を派遣しました。

並木講師

講師プロフィール

  • 並木 正敏 藤沢市在住
  • 職歴:カバヤ工業
  • 海外体験歴:マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、シンガポール、台湾

講演概要

東南アジアは発展の基地 → 海外は特別な存在ではなかった

講義を終わっての講師感想

愛甲小学校への私個人の出講はこれで3回目になります。当初の校長先生も他校へ転任し、また新しい気持ちで生徒さんに接することが出来ました。私は今回5年1組36名の生徒を前に、「世界に目を向けよう、~東南アジアは発展の基地⇒海外は特別な存在ではなかった~」というテーマで話を進めました。

外国を知るということは外国の文化を知り、それを理解することで、日本と違う東南アジアの文化を紹介しました。生徒は興味を持っていろいろ質問してきて、積極的に聞いてもらったことに満足感を抱くことが出来ました。

子供の無邪気さを感じてほほえましかったことが幾つかありました。私のネクタイピンがマレーシアの民族凧をデッサンしたものでしたが、それを見てある生徒が「頂戴!」とおねだりしてきました。また話が一通り終わったところで、私が収集している諸外国の切手アルバムを見せたところ、「同じ切手が何枚かあるから1枚頂戴!」と何人もの生徒にせがまれました。昼食時間には生徒と一緒に給食を頂戴しました。昭和22年私が小学校6年のとき、東京で初めて小学校に給食が提供されました。そのときはアメリカから送られた鮭の缶詰をお湯で溶かしたスープだけでした。生徒は自宅からお碗を持参するのですが、それを忘れた生徒には空き缶にスープを入れて配ってくれました。ところが今回提供された給食は食糧難時代に子供の頃を過ごした私には夢のような給食でした。でも世の中にはその当時私達が飲んだ鮭缶のスープさえ口に出来ない子供が今でも沢山いることを席の周りの子供には話しました。

    

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三橋講師

講師プロフィール

  • 三橋 純子 横浜市在住
  • 職歴:(財)癌研究所、慶応義塾大学薬学部
  • 海外体験歴:カナダ

講義タイトル

日本の小学校とカナダの小学校

講演概要

・カナダってどんな国?
・カナダは移民の国
・移民として暮らすとはどういうことか考えてみよう
・いろいろな国の文化、習慣を知ろう
・カナダの小学校クイズ
・カナダの小学3年生の算数ワークブックの紹介

講義を終わっての講師感想

カナダに2年間暮らした時に経験した、本にはあまり書いてない、たくさんの小さな驚きを、具体例を挙げながらお話ししました。生徒さんたちが、積極的に授業に参加してくれたので、とてもアクティブな授業になりました。最後、時間が足りなくなってしまいましたが、生徒さんたちの熱い思いに引っ張られて、時間を少々オーバーしてカナダの小学校クイズの答え合わせをしました。配布資料の最後の項目の、算数ワークブックの紹介はできませんでしたが、問題には日本語訳をつけてありますので、生徒さんたちが、お家ででもチャレンジしてくれるといいなと思っています。このワークは、日本では3年生の問題とは思えないほど簡単な問題があるかと思えば、中学生にならないと出てこないような問題があったりと、やはり小さな驚きがたくさんあります。機会があれば、このワークの解説もやりたいなあと、ひそかに思っています。

    

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