国際人をめざす会「特別フォーラム」が開催されました。

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3月7日(月)午後6時より日本総合研究所理事長・多摩大学学長の寺島実郎氏の講演会を主催し、ほぼ例年通り250名の参加を得ることができました

「時代認識と日本の進路」と題して、予め配布されたアップデートされ豊富で緻密な資料集に基づき、世界の構造転換・日本経済分析に予定の時間を超えて濃厚な示唆に富むお話を頂きました。

特に、縄文・弥生時代から日本史を紐解くものの近代史を教えない教育現場、そして近代史を学ぼうとしない日本人の思考の欠落状態に対して、立体世界認識の観点から「17世紀オランダが日本の近代史に投げかけたもの」の重要性を強調されたことは大変心に残りました。

加えて戦後70年の節目に考えるべき視点として、100年前の1914年の第一次世界大戦の参戦と「青島攻略」および翌年の「対華21か条の要求」から1919年の「ベルサイユ講和条約」までの5年間が、近代史における「運命の5年間」として特に重要であるとの時代認識は、大変示唆に富むお話でまさに目から鱗で印象的でした。今後、寺島氏のご指摘のように「自らの歴史認識」を磨いてゆく必要があることを痛感させられました。

講演終了後の懇親会では、100名超の方々が参加して美味しいワインを飲みながら講演会の感想など意見交換することができ、また楽しく懇親を深めることができて盛大な会となりました。
大勢の方から「さすが、寺島先生、感銘を受けました」「大変知的刺激を受けました」「自分の考え方に大変参考となる指針を教授されました」等々の感想が寄せられて、講演会は素晴らしい会となったものと確信しております。

なお、6月13日(月)には、寺島文庫の見学を企画しております。ご多忙の中、寺島実郎氏自ら短時間ではありますがご案内頂けることになりました。多数のご参加を期待しております。

理事 阿部 清  記

  懇親会でのスナップ写真をスライドショーでご覧になれます。