福井県立若狭高校に河上講師を派遣しました。

2016年11月8日、福井県立若狭高校に、当会講師の河上芳明さんを講師として派遣し、高校2年生25名を対象に「グローバル社会を生きるためのスキルと心構え」という題で講演を行いました。

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以下、河上講師の出講報告です。

11月8日、福井県立若狭高校にお邪魔し、14時15分から90分間の授業をさせていただきました。

場所は小浜駅から徒歩10分ほど、旧藩校という由緒ある学校で、今回の授業の対象は「難関大・医学部医学科へのチャレンジ」を標榜する「文理探究科」の生徒さんのうち文系の「国際探究科」2年生の25名でした。3分の2ほどが女子でしたが、いずれも海外志向の強い生徒さん達ということで、講師としても少し気合いが入りました。  <若狭高校 文理探求科 の紹介

「グローバル社会を生きるためのスキルと心構え」というテーマをいただき、「グローバル社会(の有り様)」と「(社会人として求められる)スキルと心構え」のどちらにフォーカスを当てるか、少し迷ったのですが、二種類のレジュメを用意、担当の先生とも相談の上、後者を中心にお話させていただくことにしました。

当日はちょうどアメリカの大統領選挙の投票日にあたり、「なぜこういう予想外の展開になっているのか?」という疑問からスタートして、あらまし以下のようなお話をしました。

  • グローバリズムとは? トヨタやユニクロ、セブンイレブンの「グローバル展開」とその背景
  • そこからメリットを受ける企業・人たちと、そうでない人たち、格差の発生
  • 更に、近い将来AI(人工知能)に取って代わられる可能性の高い職業
  • 正規雇用と非正規雇用、終身雇用、年功序列等、企業の立場と従業員の立場
  • こういう環境の中で働き方がどう変わっていくのか、その中で求められる「スキルと心構え」
  • 人と人とのインターフェイスであるコミュニケーション能力がとりわけ大切
  • 「コミュニケーション」とは沢山話すことではなく、相手の話を受け止め咀嚼して返すという作業
  • 自分が実感したり考えたり悩んだりした体験の蓄えがその力になる
  • その点「話が通じる、通じない」は英語でも日本語でも同じ、日本語も英語も、聞けなければ話せない
  • これから社会に出るまでに学んでいくこと、文化・地理・歴史・ビジネス、そして言葉・・・
  • 今日は細かく触れないがAI(人工知能)、シェアリング・エコノミー、自動運転、フィンテック等についてはぜひ興味を持って、いろんなものを読んでもらいたい

比較的少人数でしたので、時折こちらからの質問を挟みましたが、わりあい物怖じせず答えてもらいました。もう少し私自身の職業体験(含海外勤務)や英語体験についても触れたかったのですが、時間切れとなってしまいました。

講演スライド 

生徒感想文

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