東京グローバルゲートウェイ(TGG)を見学しました。

2018年11月28日(水)昼過ぎ、役員8人(阿部、岩動、大山、笠原、越村、福永、松下、山口=敬称略)が9月6日にオープンしたばかりのTGGを見学した。ゆりかもめ線に乗り、臨海地区のひろびろとした景色を眺めながら「テレコムセンター駅」で下車。歩くこと数分で目当てのタイムズ24ビルに到着。このビルの1階から3階にTGGが入る。一般財団法人英語教育協議会(ELEC)専務理事の岡田恵介氏に案内していただいた。この施設は英語を話すネイティブに触れ合う機会のない子どもたちに、学校現場ではできない体験をさせたいという関係者の長年の要望が実ったもの。

   

児童や生徒8人に対して1人のネイティブスピーカー(常時60人)がついて、レベルに合わせた英語を使って施設内を巡る。1階は空港のカウンターを模したエントランス。2階に海外に行った時の疑似体験ができるアトラクションエリアがあり、3階にはアクティブイマージョンという施設がある。

(詳しくはhttps://tokyo-global-gateway.com/school/guide/

岡田さんの案内で、まず、2階へ。クリニック、薬局、カフェ、町の雑誌売り場などなど、「子どもたちは遠足感覚で楽しんでますよ」と岡田さん。店構えや内装、飛行機の機内が本物そっくりに再現されていて、異国に迷い込んだ気分になる。

  

3階には子どもたちが実際にニュース番組を創ったりできる設備や茶室、図書館、体育館などがあり、子どもたちは知恵を絞りながら、英語を使って課題に取り組むという。

(HPの動画をご覧くださいhttps://tokyo-global-gateway.com/

この施設の運営はELECの他に博報堂、学研など4社が担い、東京都が補助している。目下のところ、年間10万人という都からの達成目標はクリアできそう。費用は半日(3.5時間)コースで2,400円かかるが、都内の学校であれば、都からの補助がある。東京都外の学校からも受け入れるが、費用が若干高くなるという。企業の研修も受け入れる。

私たちの団体がTGGとどのような関わりがもてるのか、TGGの今後のあり方も見据えながら、考えていくことになりそうだ。

 

見学した理事から寄せられた感想は以下の通り。

● 山口理事

従来の教室スタイルの座学に比べ英語Speakerとのコミュニケーションと楽しく行動するを目指した各種疑似体験が出来る場の設営及び原則グループ8人に1人のスタッフが付くので充分目配りが行き届く体制が構築されていると感じました。又、教育委員会の支援もあり半日コース3時間2400円/1人で異文化体験に触れられるのは羨ましい限りと思います。

 

● 福永理事

エントランスが空港をイメージした作りになっていて、まさにあなたは海外に旅立つ入り口にいますよ~というメッセージが込められていたことが印象的でした。

願わくば、実際に子どもたちが英語村で活発に活動している場面に遭遇したかったです。それでもそんな光景を思い浮かべながら、各部屋をまるで自分たちが子どもに返ったかのようにワクワクしながら巡ることが出来たのは個人的に収穫でした。

オリンピック機運も高まり、海外への憧れ、また海外から日本に来る外国人への興味は深まるばかりです。英語村が活発に利用されることと併せて、我々国際人に課せられた使命や遣り甲斐をあらためて強く感じています。

越村さん、的確にまとめて下さって、有難うございました。

笠原さん、当日のアレンジを有難うございました。

 

● 越村理事

すでにあったビルに新たにTGGの英語村を開設するにあたって、改装に9億円かけたそうです。イタリアのデザイナーが手掛けたというだけあって、カラフルで心躍る空間で、子どもたちのワクワクした表情やドキドキする胸の鼓動が聞こえてくるようでした。納税者として都税がこうした次の世代に注がれるのは、嬉しい限りです。

もっとも、運営に関しては5社のコンソーシアムという体制で、想像しただけでも企業文化や利害の調整に時間がかかりそうです。元締めの東京都も含めグローバル人材の養成という目標を着実に追い求めてほしいと願わずにはいられません。

スタッフのネイティブスピーカーの7割はアジア・中東出身。英語=白人、欧米のイメージを持っているのか、英語の先生がちょっとびっくりするとか。岡田さんが強調した「global English」を肌で感じる場にもなっているようでした。

忙しい中、国際人のために貴重な体験の場をセットしてくださった笠原さんにこの場を借りて感謝、感謝です。