講話テーマ:「異文化・多文化との共生」「キャリア教育と国際感覚」
<講話要旨> 高校生の頃から海外への興味が強く、上智大学から奨学生としてアメリカの大学へ留学しました。その段階で外資系企業でキャリアを積む事を決めました。グローバル医薬品企業の日本法人3社の社長を務め、三年前より世界トップ3の医薬品メーカー、ノバルティス(社員数 4,000人)の日本の代表を務めています。この間、アメリカに約3年、スイスで1年半の海外勤務を経験。海外本社とのやり取りや数多くの海外出張を通じ、日本人が言葉のハンディや異文化への対応が苦手な故にグローバル環境で活躍しきれない現状を歯がゆく思うことが多くありました。謙虚さ、勤勉性、潔癖性、チームワークなど日本人の持つ強みはグローバル環境でも必ず大きな力になると信じています。授業のメニューとしては、下記のポイントを含め生徒が海外生活を経験しグローバルな発想を持つきっかけになるようなお話をしたいと考えています。
・世界がグローバル化するというのはどういうこと?
・異文化のコミュニケーションの違い
・島国の日本はグローバル化から遅れてしまっている
・海外の生活で学べること
・グローバル環境で活躍するには
日本は、先進国の中でも最も高齢化が進んでいます。医薬品産業に身を置いていますので、日本の医療や保険制度の優れている点、医薬品を研究開発することの大変さ、健康の大事なことについてもお話をしたいと思います。
<プロフィール>
横浜市生まれ。1971年アメリカ・メリーランド州ロヨラカレッジ経営学部卒業、日本ロシュに入社。1975年 Sophia University Graduate Program International College MBA取得。1992年アメリカ ハーバードビジネススクールAMP(Advanced Management Program)修了。
日本ロシュでは社長室長、試薬部長を経て、1983~1987年にアメリカとスイスのホフマン・ラ・ロシュ社に出向。1989年取締役医薬品本部長、1992年常務取締役。1993年ローヌ・プーランローラー(600人)社長。1995年シェリング・プラウ(2,000人)社長。2011年ベーリンガーインゲルハイムジャパン(3,000人)社長。
2016年ノバルティスホールディングジャパン株式会社 (4,000人)代表取締役社長。
2020年ノバルティスファーマ株式会社取締役会長。2021年8月退任。