11月17日、亜細亜大学に木村正文講師を派遣し、対面とリモートでのハイブリッド授業を実施しました。テーマは、「現代アジアの人と社会」商社勤務で感じた中国の人と中国社会に付いて講義を行いました。
木村正文講師略歴: 1951年 生まれ。 上智大学経済学部経済学科卒 1974年 伊藤忠商事㈱入社、語学研修生として香港大学、南京大学へ留学 その後 北京・香港・広州・上海に駐在。伊藤忠丸紅鉄鋼㈱ 香港・上海駐在(中国総代表)を歴任 2012年~2020年 淀川製鋼所特別顧問 中国(含む香港)に22年間 駐在を含め、1979年より現在に至るまで日中間を往来
以下、木村講師のレポートです。
テーマ:「現代アジアの人と社会」 商社で働いて感じた中国人の人と社会
今回は久しぶりに大学で講義をするということで期待と不安を覚えながら出前授業に臨みました。場所は中央線の武蔵境駅から歩いて15分程度で今も武蔵野の面影を残している亜細亜大学のキャンパスです。この大学は野球等体育系で有名ですが、最近は海外留学生を多く輩出しておりアジアを始めとした世界で活躍できる人材の育成に力を入れています。
冒頭、亜細亜大学三橋教授のご厚意で「国際人をめざす会」の紹介をしてもらい国際人をめざす会のHP画面を共有して頂きました。当日出席した学生は2年生が主体で8人、リモートで参加した学生が約40人前後でした。初めてのハイブリッド授業ということで多少不安がありましたが、実際には対面の学生の表情や頷いたり笑ったりするところを見るにつけ、私も俄然気合が入ってきて違和感なく双方向の充実した時間を持つことが出来感謝しています。
授業内容はまず海外に出て見聞を広めることのわくわく感を伝えました。私自身も海外に対する興味は小田実の「何でも見てやろう」が原点でした。現在NHK大河ドラマで放映している渋沢栄一や小澤征爾など海外に行って様々な体験をして、その後活躍した例を挙げて、亜細亜大学が力を入れている海外留学がその後の人生に役立つことを話しました。
次に商社で働くということはどんなことなのか、具体例を挙げて説明しました。特に失敗談は数多くあり、先ず言葉で苦労することは当然ですが、もっと戸惑うことは文化の違いがあること。日本の常識は必ずしも世界の常識ではないこと。中国では顔は似ていても性格は全く異なること等々。蛇足ながら世界各国の血液型の違いまで紹介しました。そして結論としては風土や文化の違う海外でも誠意をもって人に接することが出来れば道は開けるということを強調しました。
締め括りに普段知らない中国の一面としてチベットの現状を写真や画像を通して学生達に紹介しました。現世に蓄財を夢見る中国人と来世の幸福祈るチベット人、一度は訪れてみたい天空の地チベットの魅力を語って講義を終えました。
最後に今般このような出前授業の機会を与えてくれた亜細亜大学の三橋教授始め関係者に感謝すると共にこれからも引続き国際人をめざす会から講師を派遣して学生達と交流ができるよう心より祈っております。 木村正文