特別フォーラム「日本再生の構想-全体知と戦略」を開催しました。

特別フォーラム 「日本再生の構想-全体知と戦略」

講師: 寺島実郎氏 一般財団法人日本総合研究所会長・多摩大学学長

恒例となりました、寺島実郎氏特別講演会を3月18日、茅場町の鉄鋼会館にて行いました。

  

今回は、「日本再生の構想ー全体知と戦略」をテーマとして、

  1.  埋没する日本として、世界経済GDP、一人当たりのGDPに置いて日本の地位が低下している、アジアのダイナリズムの中でも日本の低迷が顕著になっている。年頭のロンドンエコノミストの書評からも日本に関する記事が消えた。
  1. アジアダイナミズムの貿易を見ても2023年の日米貿易総額は、約2,200億ドルと横ばい。一方、米国ー大中華圏の貿易総額は、約8,300億ドルと4倍に達している。この動きの背景には日本海物流の重要性が注目される。
  1. 更に、ビッグ・テックを中心としてデジタルトランスフォーメーション(DX)の時代において物作り国家としての日本の出遅れ、高齢化社会、インテリジェンスの欠如などを、日本はどうするのかが問われていることを指摘。

    

今後の日本の立ち位置としては、米国一辺倒と見られている現状からアジアを含めたグローバルサウスを視野に入れ、ネットワーク型経済圏の中で役割とリーダーシップを発揮すること、及び人材育成の重要性などが提唱されました。

尚、寺島氏が代表理事を務める寺島文庫では、シングルマザー、子供食堂など厳しい環境下にある子供たちを支援する各種活動を行っており、我が「国際人をめざす会」もその活動に大いに協力していることへの感謝も表明されました。

当日は、約90名の参加を得て、講演後の質疑応答を含め盛会となりました。