2025年11月11日、亜細亜大学において畑村直子講師が出前授業を行いました。
畑村直子講師略歴: 2009年 東京都立大学法学部政治学科卒、伊藤忠商事(株)に入社。 入社以来、エネルギー業界で働きつつ、2回育休を取得、夫や周囲のサポートを得つつ勤務海外経験は、学生時代の英国留学、天津での語学研修 現在、二児の母、子どもたちが社会に出るまでの残り 10年の間に、世の中をもっと働きやすく、やりたいことをやりたいと素直に声に出せる社会にしたいと思い、総合商社での業務に加え、国家資格キャリアコンサルタント資格や、民間資格の育休後アドバイザーを取得。
以下、畑村講師の出講報告です。
亜細亜大学で「社会人のリアル ライフキャリア」をテーマに講演を行いました。就職活動・家庭といった多様な人生の要素に触れながら、双方向の質疑応答を交える形で実施し、大学生の皆さんに社会人経験とライフキャリア形成のリアルを伝えました。

【講演の目的と背景】 伊藤忠商事の現役社員として、実社会での具体的な業務・働き方や、海外留学・育児・働きながらの資格取得など、多様なキャリア体験に基づき、学生が自分らしい生き方・働き方を考えるきっかけとなることを目指しました。参加者の質問や意見を積極的に受け付け、学生自身が主体的にキャリアを考える場となりました。
【自己紹介とキャリアの軸】 東京都出身、夫・娘2人の4人家族で、現代アート鑑賞、読書、料理が趣味など、日常生活にも触れながら自己紹介。大学時代は国際政治を専攻し、イギリス留学中の現地インターンや多文化体験を経て、エネルギーシンクタンクでの業務や商社の仕事への興味を深めました。
【商社での仕事とリアルな体験】 伊藤忠商事入社後、海外LPガス取引・決算管理・LPG船の運航管理業務など多様な経験を積み、専門分野にとらわれず様々な業務に意欲的に取り組みました。現場では数字管理や問題解決、産ガス国との交渉、船トラブル対応等、リアルな苦労や工夫、失敗から学び成長する姿勢の重要性を具体的な事例で紹介しました。
【ライフキャリアと家庭両立の工夫】 育児休業・家族のサポート・ベビーシッターや時短家電等を活用した働き方・ライフキャリア形成法を詳細に説明。育休や子育てをきっかけに、キャリアコンサルタント資格取得や社内外ビジネスコンテストへの参加・受賞といった挑戦についても触れました。キャリア理論の「プランドハプンスタンス(計画された偶然)」を紹介し、偶然を活かす行動力と柔軟な思考の重要性を強調。
【講演を通して伝えたかったこと】
・自分の得手不得手を早く理解し成長につなげること。
・偶然の出来事にも前向きに挑戦し、失敗を恐れず行動すること。
・キャリア・ライフの両立や多様な経験が、新たな選択肢や視点を生むこと。
全体を通じて講義は学生の皆さんとの対話を重視し、質問や意見交換を活性化させることで、主体的な学びの場を作ることができました。
今日の講演が学生の方々の行動変容や挑戦へのきっかけになれば嬉しい、という気持ちで締めくくりました。以上、亜細亜大学での講演内容の報告とさせていただきます。講演の機会をいただいた関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。

