2026年2月19日(木)、横浜市立戸塚中学校に野瀬哲郎講師を派遣し、卒業間近の3年生280名を対象に「多文化共生(外国の文化・暮らしの違いに触れる)」というテーマで講演を行いました。
野瀬哲郎講師略歴: 1953年生まれ。横浜国立大学工学部金属工学科卒
1975年、三井物産(株)に入社し、中国(北京・上海)に合計約14年、オーストラリア(シドニー)に4年駐在。 2011年より、中国(寧波・広州)の関係会社に出向駐在を経て2016年に退職 同年、特殊金属エクセル入社、海外事業を統括、その後コンサルティング会社にて中国・東南アジアに展開 2023年より、日本語学校にて若手の外国人に対する教員としての活動を開始
以下、野瀬講師の出講報告です。
- 授業の様子:
横浜市立戸塚中学校で、来月の卒業を控えた3年生280名の生徒達に対して、出前授業を行いました。同校は1学年300名近い生徒が学ぶ大規模校で、「国際人をめざす会」として毎年2月に過去3回に渡り出前授業を実施、今回は第4回目となります。


人数が大変に多く会場が教室ではなく広い体育館であったことから、話が全員に行き渡るか若干の不安もありましたが、先生方のビジュアル機器の周到な準備や座席配置等の配慮も徹底され、生徒達は大変興味を持って話を聞いてくれました。私が現在、教えている日本語学校の中国人留学生よりはるかに、礼儀正しく気持ちの良い授業を行うことができ、同時に生徒達との交流を図ることができました。
校長先生以下、全ての担任の先生方も最初から最後まで同席頂き、生徒のみならず、教員の皆さんに話を聞いて頂けたのも、来年以降の本会の活動にとって良かったのではと思います。


- 授業内容:
テ-マであるグロ-バル社会での多文化共生は、2020年から3年余り続いた新型コロナウィルスの世界的な蔓延と、自国第一主義を貫く米国のトランプ大統領の型破りな政策で、一部に混乱はあるものの、一度確立した世界のグローバル化の流れは止めることができない。
一方、日本の少子高齢化は深刻な問題となっており、今後、労働人口が減少して行く中で、日本は好むと好まざるとに拘らず、海外からの人材を受入れて、異文化・多文化と共生して行くことが求められることを用語の解説を交えながら、できるだけ分かりやすくかみ砕いて紹介しました。説明要旨は下記の4項目。
(1)少子高齢化で労働人口が減少する日本で、外国人の労働者は必要不可欠となる。
(2)文化の異なる外国人と一緒にやって行くには異文化理解・多文化共生はとても重要。
(3) 国が違えば文化の違いは当たり前。
(4) 異文化を知り、それを尊重することが大切。これからは大いに海外に目を向けよう
・ 世界中に構築されたグローバルサプライチェ-ンは、コロナの影響や、トランプ大統領の米国第一
主義政策があっても、後戻りすることはできない。今後どんな形に変化していくのか工夫が必要。
・ 日本の少子高齢化は今後益々深刻になる。日本の人口は2011年から減少に転じて、2050年には
1億人を下回る。日本の平均年齢は49.7歳(2025年)で世界第3位の高齢国。国力は人口に比例
することから、今後は海外からの移民を受入れたりすることで、文化の異なる外国人との共生が必要。
総括として
➢ 日本の常識が世界の常識とは限らない。日本の文化が世界から異質に感じられることも多々ある。
➢ 先ずは世界を知ることが大事。多文化・異文化に目を向けよう。その為には、海外の人達との
積極的な交流を。
➢ 世界のグロ-バル化と日本の少子高齢化は待ったなし、これからは異文化・多文化との共生が
必須になる。
3. 授業後の感想:
中学3年生への授業でしたが、2日前に公立高校の入試が終わったばかりであとは結果待ち。この点では生徒達も、比較的穏やかな気持ちで授業を受けてもらえたと思われ、実に素直で明るく、こちらからの質問に対するリアクションも良く、質疑応答も大変盛り上がりました。今回の出講で、中学3年生と交流できたことは大変に有意義で、彼らから大いなるエネルギ-をもらうことができ、心地よい後味が残りました。
ご尽力頂いた戸塚中学校の関係者の皆様に心から感謝いたします。
以上

