千葉県立松戸国際高等学校に鳥居講師を派遣しました。

11月7日、千葉県立松戸国際高等学校に鳥居講師を派遣し、全校生徒を対象に「真の国際人とは、グローバル社会で活躍するには」と言うテーマで講演を行いました。

鳥居正男講師略歴: 神奈川県横浜生まれ。 1966年上智大学外国語学部ドイツ語学科入学。1969年アメリカ、メリーランド州ロヨラカレッジ経営学科編入、1971年卒業。 1975年上智大学国際部経営学修士課程修了。 1992年ハーバードビジネススクールAMP(Advanced Management Program)修了1971年日本ロシュ入社。 1983年から1987年までアメリカとスイスのホフマン・ラ・ロシュ社に出向。 1992年常務取締役。 1993年 ローヌ・プーランローラー代表取締役社長。1995年 シェリング・プラウ代表取締役社長。 2011年ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社代表取締役社長、2011年エスエス製薬株式会社代表取締役社長兼務。 2016年ノバルティスホールディングジャパン代表取締役社長。2020年よりノバルティスファーマ株式会社取締役会長。 2021年8月退任。 2020年より上智大学ソフィア会会長  2022年より上智大学評議員

著書:「上司は部下に仕えなさい」(マガジンハウス)「いばる上司はいずれ終わる」(プレジデント社)

以下、鳥居講師の出講報告です。

千葉県立松戸国際高校が毎年全校生徒を対象に実施している「国際理解講座」に今回「国際人をめざす会」から初めて機会を得て、講師として出前講義を行いました。

松戸国際高校の教育目標は、「社会力豊かなグローバル人材を育成する。」と定められ、先進的な英語教育、国際理解教育、国際交流活動など、特色ある教育活動を展開し、教職員は、生徒一人一人が、学業や諸活動を通して社会力豊かなグローバル人材として世界中で活躍することを目指し取り組んでいる高校です。

国際教養科と普通科があり、両クラスとも英語のクラスは英語のみでの教育をしています。3学年で25クラスあり生徒数は男子314名、女子677名の計991名です。

  

コロナ禍で、対面ではない音声のみでの講義の形でした。クラスにモニター設備がなく私は放送室からマイクに向かって話し、全校生徒はそれぞれのクラスで講義前に配られたスライドのプリントアウトを見ながら私の話を聞くというスタイルでした。一方的に40分間音声を聞くだけの生徒さんの集中力を心配したのですが、皆さん海外生活やグローバル社会について興味を持っているので真剣に聞いてくれました。生徒の様子がわかるように、学校側のご配慮で1クラスだけクラスの様子を私がスクリーンで見えるようにしてもらったのでしっかり聞いている様子がよくわかりました。

「真の国際人とは-グローバル社会で活躍するには-」のテーマで、自己紹介の後、GDPや生産性の各国との比較を示しながら日本の抱えている課題について話し、グローバル環境で自ら仕事をして来て感じたことをベースに日本がグローバル化の流れに遅れている理由、若い人が今から出来ることについてお話ししました。異文化間のコミュニケーションが島国で日本語だけで不自由のない日本人にとっては難しいことを説明し、異文化コミュニケーションのポイントとして

  • 相手のコミュニケーションスタイルを知ったうえでそれに合わせる
  • 文化に優劣はなく、相手の出身国により「外人」というレッテルと貼るのでなく個人として接する
  • 情緒でなくロジックで伝える
  • 質問されたらまず何か言う
  • Yes/Noをはっきりしてから話す

最後に、グローバル社会を楽しむには

  • 意見を言う
  • 海外へ行く
  • 人を好きになる
  • 何にでも興味を持つ

というメッセージを提示して講義を終えました。音声だけでスライドの投影もなく一方的な講義でしたが、一クラスの様子からも生徒さんが真剣に聞いてくれましたので、充実感を味わうことが出来た出前講義となりました。機会を与えて下さった阿部講師派遣委員長に感謝申し上げます。

以上

生徒の感想及び質問①  生徒の感想及び質問②