私の出前授業 – 湯澤 三郎

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私の講話テーマ: 外から見た日本 / 異文化との共生

<講話要旨>
訪日外国人約2000万人、海外渡航日本人1600万人などひとの交流が活発化している。外国人が日本人と接する機会が増えた。 特に日本製アニメを通して日本ファンになる人は多い。世界中 同じアニメで育っている。

訪日外国人は日本が清潔、安全、安心、便利、新設な国に感動する。日本は特別?日本人らしさとは? 自分なりの平易な言葉で云うならば、「皆で工夫、とことんきちんと、きれいに美しく恥ずかしくなく迷惑をかけず、お陰様で、どうも」となる。自分なりにもっと考えてみよう。他方、外国人目に映る日本人像は別の側面もある。「自分の意見を云わず、何を考えているか不明、余裕がない、生真面目、差別的、あいまい、理論的でない」などと見られる。しかし、一般的には世界で日本人は信用されている。地味だけれど公徳心が高く、向上心が強い、創意工夫する、などという評判だ。1980年代、米国は日本に「売るだけで買わない、もっと米国品を買え」と抗議を重ねた。日本企業から見ると米国品は日本市場では売れるものが少ない。競争力をつけるため日本企業は「カイゼン」運動等全社挙げて良品を安く客を満足させる工夫を重ねたが、米国企業は造れば売れると思っていた。その後多くの米国企業はカイゼンに取り組んだ。

日本人の「らしさ」は実に昔からのもので、ザビエル時代に来日した宣教師は日本人の礼節、聡明さに驚いたし、幕末維新に訪日した欧米人も礼儀正しさ、質素、秩序正しさには、一様に驚嘆していた。日本人はこれから益々海外との交流を密にしてゆかねば生き残れない。平和的に日本と世界が発展するためにこれからの日本人は何をやるべきか、何になりたいか、同時に「どういう人になりたいか」を考え努力することが大事だ。人生は他者との交わりだ。コミュニケーション能力の涵養は大事。その第一歩であり全ては「おめでとう、有難う、ごめん、宜しく、どうぞ」の心がけと実行だ。明日からでも。

私のプロフィール  

1940年  横浜生まれ。 栄光学園中高校を経て早大政経学部’63年卒。日本貿易振興会(ジェトロ)入会。米州課長、海外調査部長等を経て理事就任。この間、スペイン(研修)、エルサルバドル、ペルー(現JBIC出向)、米国(ロサンゼルス)、ブラジル駐在。理事退任後、在エルサルバドル特命全権大使(1999~2003) 帰国後 ジェトロ特別顧問、JICAプロジェクト・エジプト通産大臣輸出振興顧問(輸出振興センター チーフアドバイザー)を経て、2011年4月から(一財)国際貿易投資研究所専務理事兼世界経済評論編集長。JICA客員専門員。対エチオピア政府との政策対話参加(5月渡航)。目下3年計画の対アフリカ・中南米・アジア向けJICA輸出振興研修講師。