国際人をめざす会 創立20周年記念 「特別フォーラム」 が開催されました。

4月3日(水)午後6時より永田町の星陵会館で「世界の構造転換の中での日本」と題し、当NPO法人の会員でもあります寺島実郎氏(日本総合研究所会長・多摩大学学長)を講師に迎え、講演会を主催いたしました。

      

 

テレビのコメンテーターとしておなじみの寺島氏は、現在の世界情勢や今の日本が置かれている状況などを独自の視点から分かりやすくお話しされることで知られており、今年も250名を超える多くの参加者をお迎えすることとなりました。

講演は参加者にお配りした、寺島氏編纂の「時代認識2019春号」のデータの引用を中心に、アメリカを通した世界観から脱却してロンドンエコノミスト誌などのより広い視点からの世界情勢の分析の重要性、そして世界経済、中国経済やアジア経済の現況などお話しされました。

平成の30年間を通して日本経済が日本以外のアジア経済の成長で支えられていること。GAFA+M(Google、Amazon、Facebook、Apple+Microsoft)やアリババ、テンセント等の中国企業の株式時価総額と日本の主要企業の株式時価総額の変遷と比較。世界の経済構造の変化と現状。少子高齢化、日米関係、金融政策の手詰まりなど日本の現況。世界の構造転換の中で日本の置かれている状況を今こそ冷静に見つめる必要があることなどを指摘されました。

最後に寺島氏の持論でもあるジェロントロジーについてお話しをされ、女性や高齢者の活用にこれからの日本は活路を見出す必要がある事、そして「国際人をめざす会」のような活動が必要かつ重要になることをお話しされ、予定の時間を超えて講演を締めくくりました。

講演終了後の懇親会には当会の上原理事(駐ジョージア日本国大使夫人でもあります)のお力添えでワイン発祥の国といわれるジョージア国のワインが提供され、ワインを楽しみながら寺島氏の講演を振り返りながら懇親を深めました。

(文責 岩動 達)

懇親会の模様は以下をご覧ください。